特にこれといってやることがなく、無駄に長かった正月休み。
1月2日、3日は嫁の実家に挨拶にいったくらいでしたが、3日目は単身赴任先の近くにある彦根城へ行ってきました。
彦根への単身赴任は3回目ですが、今まで一度も訪れたことはありません。理由は入場料。天守閣に登るために料金が発生するのは、他の城でもそうなのですが、その周辺は無料のところが多いにも関わらず、彦根城は周辺の散策にも料金は発生するのです。
どれだけの価値があるかわかりませんが、今回は中に入ってみることにしました。
入場するといきなりの坂、そして立派な石垣!それだけでも入場料分の価値があったかもしれない。
そして今まで遠くからしか見なかった彦根城。天守閣自体は小さいが周辺の石垣群からすると、なかなかの城だったようだ。
そして彦根藩といえば、井伊直弼。彦根藩は譜代大名の中でも有力な藩であり、ザ!幕府軍(佐幕派)。そして井伊直弼は、江戸幕府の大老を務め、開国派でした。反対勢力(勤皇攘夷派)を権力で粛清(安政の大獄)し、その報復として桜田門にて殺害されます(桜田門外の変)。
桜田門外の変のあと、勤王派が勢力を取り戻し、最終的に幕府軍は、賊軍としての汚名を着ることになるのですが、彦根藩は井伊直弼の死後、藩内の勤皇攘夷派が藩の主力となり、なんと勤皇攘夷の藩になったのです。
幕末はどこの藩も幕府か天皇かどちらにつくべきか、開国すべきか、否かで意見が割れ、その時の情勢によって難しい藩のかじ取りが必要だったわけですね。
いつの時代も自分の主義主張を貫くのは大変覚悟があったわけです。
彦根城周辺の庭園には、冬に花をつける二季桜があります。冬の桜は小さくこれもまた風情を感じさせますね。