完全予約制のガイド付きツアーに参加しました。
場所は乗鞍岳山麓にある五色ヶ原の森。登山というより、森の散策であったが、ガイドさんが樹木のことや地層のことなどを随所で解説してくれたので、山歩きの新しい視点をもらった。
ガイドは高低差200mほど、距離9㎞を8時間かけて歩くという超ローペース。
五色ヶ原の案内センターから専用バスで30分。林道を通って管理エリアの出会い小屋が出発点。
解説を聞きながら、のんびり歩いているとまず目にするのは、雌池。名前の由来はわからないが、無風状態で、ほぼ完全なリフレクト。
針葉樹にまつわるいろんな話を聞きながら、昼休憩所の岩魚見小屋へ。
その名のとおり、ほぼ源流に近い小屋脇の沢には、イワナが悠然と泳いでいた。
写真は行程の最後のほうで登場する布引の滝で撮影したもの(尺近くはあった)
雌池があれば雄池。このあたりが地層の別れ目らしい。画像奥の黒い岩は溶岩石。手前はこのあたりが海だったころからの堆積してできた岩。つまり、もともとあった山に溶岩がせき止められたのがこのあたりとのこと。
雄池を通り過ぎるころには、針葉樹の森が、広葉樹の森に代わっていた。広葉樹は土がないと育たず、堆積した土で育っているらしい。
雄池のほとりで花をつけていた檀の木。たしか和弓の心材に使われているんだったかな。長いこと弓道やっていたけど、初めてみた。
このシラビソコースは、手が加えられていない原生林と思いきや、戦後の樹木需要のため一斉に伐採されたらしい。伐採された後は、日光がまんべんなく降り注ぐので、後から成長した木の太さが同じらしい。