築40年近くたつ我が家は、昨年の地震、台風の被害によるわけでもなく、かなり劣化している。その一つが畳の凹みだ。以前から気にはなっていたが、ずっと放置していた畳の縁の凹みを修理した。
まずは、畳を全部上げて、割れているであろうした下地用のコンパネだけにする。
すると、見事に割れている。全体を見ても腐っているわけはなさそうだ。
どうやらこのコンパネは、木くずを接着剤で固めたパーティクルボードで接着剤が経年劣化したらしい。
現状が確認できたので、修理の方針を考える。一つはコンパネごと変えてしまう。これが一番手っ取り早いが、このコンパネは他の家のパーツと組み合わさっていて、簡単に外せない。
仕方がないので、割れた部分を切り出して、その部分だけ新しいコンパネに張り替えることにした。
この写真が割れた個所を取り除いた後。よく写真をみるとわかるが、コンパネはコンパネ単体で畳を支えているのではなく、格子上に組んだ木の棒の上にのっかっている。
つまり、単にコンパネを張り替えるだけでなく、うまくこの木の棒の上に配置しないと強度が保てない。
ぴったりあわせるのは難しいので、梁になっている棒を増やす。切り出す長さは、1mを超える。電動丸鋸は、アウトドアの必需品だ。
切り出したコンパネをはって、畳をもとに戻して完成。
なんでもそうだが、構造を知るということは大事だ。構造さえわかれば、自分で修理もできるし、新しいものも作り出すことができる。なんでもかんでも外注していては、技術も知識も蓄積されないのだ。