2015年12月14日月曜日

コーヒーの楽しみ方

コーヒー通というわけではないが、コーヒーは好きだ。特にキャンプの朝入れるコーヒーや山頂で飲むコーヒーは最高だ。




そんなアウトドアの1シーンを彩ってくれるコーヒーであるが、淹れ方によって味が大分変化する。味の好みは人それぞれなので、どれがいいとは言えないが、そんなコーヒーの淹れ方について整理した。
 話を単純化するために以下のように設定したが、もちろんこれだけでコーヒーの味が決まるわけではない。以下に記載した条件以外のファクターもあるだろうし、管理項目もある。
 例えば、抽出時間などは、早い方があっさりとした味になるが、抽出時間は、圧力、フィルターの細かさの他、豆の細かさとも相関がある。しかし、家庭での製造を考慮した場合、圧力、フィルターの細かさをコントロールすることは難しいため、本研究では定数とした。
 また、他にも製造設備(抽出機器)によっても味が変わることが知られている。

↓↓↓コーヒーミル↓↓↓
小型でアウトドアでの使用に最適。セラミック製の歯で粒度を自由に調整可能

↓↓↓エスプレッソマシーン↓↓↓

↓↓ベトナム式フィルター↓↓↓
アイスコーヒーなどに最適

↓↓↓ご存じペーパーフィルター↓↓↓
ペーパーホルダーはモンベルで販売されている折り畳み式

 ペーパーフィルターの場合だと、油分などがフィルターに吸着され、まろやかなな味になり、一方でベトナムで使われているような金属フィルターでは、 吸着が起きにくいため、雑味(苦味)が含まれることが知られている。
  • 原材料:コーヒー豆、お湯
  • 重要品質特性(CQA):酸味、苦味、コク
  • 重要工程(CP):豆挽き、抽出
    • 焙煎は自分でやらないので、原材料管理の一項目とする
  • 重要工程パラメータ(CPP)
    • 焙煎度
    • 粒度
    • 硬度
    • 湯温
  • その他工程
    • 抽出前の豆蒸らし
    • 初流廃棄
工程
パラメータ
ファクター
焙煎
焙煎度
苦味
浅煎
深煎
酸味
深煎
浅煎
コク


豆挽き
粒度
苦味
粗挽
細挽
酸味


コク


抽出
硬度
苦味
軟水
硬水
酸味
硬水
軟水
コク


湯温
苦味
低温
高温
酸味


コク



こうしてパラメータとファクター、結果を整理してみると、苦味と酸味は逆相関の関係にあることがわかる。つまり、酸味と苦味の両立は困難であり、ファクターを2つに分けることに意味はない。また、コクについては、今回の報告では情報を得ることができなかったが、コクと苦味が相関関係にあれば、意外とコーヒーの味は単純なものなのかもしれない。

つまり、焙煎、湯温、水の硬度を一定にし、粒度だけで思いのままの味を作り出すことが可能となる。 
おそらく、そんなに単純なものではないが、本表をベースに試作と試飲を繰り返し、検討を重なるしかないようだ。