昨年は、坂本龍馬の故郷、高知でファミキャン(第一弾)。第二弾は、近場の京都で新選組の史跡を巡った。そして、第三弾は、明治維新の立役者、長州藩の史跡を巡る。
初日は、移動。海に面したキャンプ場で、釣り場まで歩いていける好立地。朝早く出発し、なんとか15時になんとかキャンプイン。設営を済ませ、日本海に沈む夕日も拝めた。
そして2日目は、旅の主目的である幕末史跡巡り。尊敬する偉人第一位の高杉晋作の生誕の家を訪れる。
高杉晋作は、身分を問わない編成の奇兵隊を組織し、長州を倒幕に導いた長州藩の若手リーダー的存在。結核により、明治維新を見ることなく亡くなったが、辞世の句(おもしろき ことなき世を おもしろく)から察するに超前向き人間だったと想像する。
そして、若手リーダーのもう一人、久坂玄瑞。久坂は、藩医の息子であり医学を修めながら武道の道にも長けたエリート。長州が朝敵の汚名を着せられ、その弁解のために奔走したが、蛤御門の変で戦死する。名門に生まれ、才能に恵まれながら、時運に恵まれない。そんな志士の一人である。
そして、萩に来たら絶対外せない吉田松陰。
吉田松陰については、多くを語る必要はない。高杉、久坂など藩の内外、身分を問わず、日本の未来を支える多くの若者を輩出した松下村塾の創始者だ。その語録は多くの本にもなり、いろいろな人が解説している。長州藩は、日本の未来のため、多くのトライをしている。その象徴が鉄を溶かす反射炉だ。
この反射炉は、これからの戦争には鉄製の大砲が必要だと予見した長州藩が佐賀藩の反射炉の設計図をもとに試作したものらしい。実用には至らなかったが、試作と失敗を繰り返し、知識を蓄えていったのかと思うと感慨深い。目先の利益を追わず、長期的な視野にたって、技術を習得するものはいずれ日本をけん引するリーダーになるということのなのかもしれない。